【エッセイ】コーランを知っていますか(阿刀田高)
オススメ度:★★★★★★★★★☆(9/10)
阿刀田高のエッセイ
イスラム教という宗教に興味を持った際はまずこれを読むと概要が楽しく掴めます。
ユーモア、知識を節々から感じられ、こんな文章を書ける人間になりたいなぁと思いました。
【ポイント】
・アラーを唯一絶対の神と崇める一神教
・人間は死後、最後の審判の日に復活させられ裁きを受ける。その際に帳簿につけられた生前の善行と悪業が秤られ、天国と地獄に分けられる。
・コーランは人々の行動を厳格に定めている法律のような側面もある
・一方で聖書などとは違い、詩のような表現で記述されている
→ストーリー性は薄く、祈る際の言葉のリズムが大切
→キリストもアブラハムも預言者だがマホメットが最も正しく以後は預言者は現れない
・マホメットは戦士であり政治家でもあった
→殺戮や奴隷活用など他の宗教の教祖とは異なる側面が
・イスラム教徒以外との関わりを強く拒絶
全世界の人口の20%はイスラム教徒らしいです。
厳粛なルールを守りながらの信仰は人々に自信を与え、幸福に導いてきただろうなと思いました。
一方で他民族を受け付けない厳しいスタイルは多様化した現代では生きづらく苦しい面も多いだろうなと思います(だからこそ生きがいを感じれるのかもしれませんが)
信念を貫くとか媚びない信仰は尊敬ができます。
次はユダヤ教についての本も読んでみたいです。
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