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【小説】王国への道-山田長政-(遠藤周作)

オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)

 

遠藤周作の小説。

タイのアユタヤ王朝で権力を振るった武将、山田長政を描いた作品。

もう1人の主人公として、日本から初めてエルサレムを訪れたローマの司祭、ペドロ岐部も描かれている。

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【ポイント】

・地上の王国と天上王国を作ろうとした2人の対照的な日本人を描いた物語。

 →下克上精神とキリスト教の対比

・強い意志と行動力を持ちながらも、志半ばで打ちのめされる主人公達。

 →人生は虚しい。虚しいからこそどう生きるのかという問いかけかなと思います。

遠藤周作の小説にしては物語性が強く。軽いタッチでサクサク読める。

・ペドロ岐部は徒歩インドからローマに辿り着いており、スタミナがすごい。

 

 

そういえば読んでないなと思って買ったんですが、持っていて読んでいないだけでした🙄(こんな感じで2冊持っている本が多々あります…)

他の作品と同じく一貫して、日本人とキリスト教の関係をテーマを描いています。

やはり僕にとっては遠藤周作という作家を読み解くことが人生のひとつのテーマだと再認識しました。