【漫画】皇国の守護者
オススメ度:★★★★★★★★★☆(9/10)
佐藤大輔原作の小説を漫画化(全5巻)
ジャンルとしては軍記ファンタジー(第一次世界大戦の頃の日本がモチーフ)
主人公は陸軍の将校(新城中尉)
負け戦にて敵を食い止めるための殿として大隊を率いることになります。
味方が撤退するまでの間、様々な策を練りながら戦い続けます。
短く纏っており、ダレることなく最後まで駆け抜けるように読めます。
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【ポイント】
・主人公の心理描写が多く感情移入しやすい
→自身の信念を持っており、規則や慣習に囚われないところが良いです
・思考を巡らせ状況に応じた判断を即座に下し、実行していく様が気持ち良い
→伏撃・夜襲・突撃・自国の村への放火・夜戦築城などできることはなんでもやります
・主人公は非常に内省的で、多々自己嫌悪に陥ります
→自己嫌悪に陥る様が人間臭くて良いです
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主人公の性格が魅力的で非常に面白い作品です。
【恐怖に震えながらも突撃を命令】
【興奮のあまり止まらない主人公】
【戦の狂気に染まっていきます】
【上官の命令に対して】
上官の命令と自身や自軍の状況を合理的に考え決断を下していきます
【作中幾度となく陥る自己嫌悪】
【この性格がいいんです】
【完】
諸事情により打ち切りになりましたが、切れ目良く終わっているので問題なしです。(原作も未完なので漫画としてはむしろこれで良かったと思います)
今は絶版になっているようなので、読みたいなら早めに手に入れることをオススメします。
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